20080217

cero

ceroってバンドをみてきた。
ceroは音楽ではないところから先に知り合ったので、「どういうもんかなあ」という気がしてた。
普段はモナや地球屋でライブしてるそうだ。
500円のCDRを発売しているのだが、なんと鈴木慶一さんにコンタクトをとってプロデュースしてもらったそうだ。
とはいえご本人はそうがつがつしたカンジも無く、CD欲しいからもってきとけと言っても忘れちゃうような、マネージャーみたいな人が持ってるから、とか言って、え、マネージャーがいるの?しかもCMで曲が使われたりとかしてる。
うーん、謎。
ただ、こういう人がやってるバンドだったら面白いに違いないだろうという確信はあった。そういう人だった。いろんな音楽をきいていて、いろんな映画、漫画、カルチャーに造詣が深い。それだけじゃなくて、人としてとても魅力的な人だったから。それでも、若い子たちなので、どうなのかなあ〜という気持ちももちろんあったのだった。音楽は人を越える事は無いけど、人に追いつかないことだってあるからね・・・はは
90:10くらいのきもちだった。


新宿のニューベリーという、普段全く私には縁のないような大人のバーだった。
思わずワンマンになってしまったらしい。
ので、2部構成で、カバーなど交えつつ。
チームサスペンダーアンドサスペンダーレスで登場したceroの4人はみんないけめん。いけめんというか、雰囲気が男前だった。一曲目から、あー、いいバンドなんだな、とすぐわかった。おもしろいことやってこうっていう4人の意思がよくわかる。そしてこっちに向かって演奏してるのがよくわかる。みんなシャイなんだそうだけど、演奏は大胆でやさしくて、音楽は「ロック」っていいきれないけど、ちゃんとロックなマインドも感じられて、面白かった。色んなジャンルの趣味のいい音楽を経由して育ったのだろうと思わせるよい曲ばかりだった。
エレキをアコギに持ち替えたり、ハープやクラリネットを吹いたり。
役割をこなしたうえでみんな主役。
ボーカルもまっすぐ。
ツインギターであることのおもしろさとか、最大限に出してた気がする。
音響が、狭い店内でなので、ちょっと不思議にひびいてた気がするので、ふつうのライブハウスでみてみたいと思った。きっといいかんじにドラマチックだ。
たまの「南風(なんぷう)」をカヴァー。ヨカッタ、とても。


みているうちに、なんだか焦った。お客さんもたくさんきてた。「友達ばっか」って言ってたけど、こんなに友達が来てくれるんだなあ、って、若いくせに!こんな音楽やってるんだなあ、って、ちょっと悔しくなってきた。へんだけど。
それくらいceroは雰囲気がよくて、仲良しそうで、楽しそうで、みんなを楽しませていた。


若者のシーンを飛び越えた活動をしてるカンジのするceroだけど、私が好きな高円寺あたりの音楽とクロスしたら面白いだろうなあ、って、なんかとてもわくわくした。彼らはマイペースで好きな音楽を、迷う事無くやっていくんだろう。悔しくて、なんだか嬉しくて、楽しい夜でありんした。

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