20080718

すりーぺあー

もくようのはなし、
橋本さん企画、うたうたいの祭典、轟渚さんとジョー長岡さん、三村京子さんとマスダユキさん、そしてすっぱさんと橋本さんのみっつのペアの競演でした。コンセプトも面子も贅沢で豪華としか言いようがないのですが、
しりあいしか行けないよー
どんなにずうずうしい私でもこれはもぐりこみ不可能か?と折れそうになっていたのですが
日本ロックフェスで受付のおねえさんをしていたますださんに勇気をもらいました。
ああ。行ってよかった。きょう、いなかやろうにもハイヤードにもグロキシニヤにも行かず、私は西荻のサンジャックというところに行きました。


橋本史生(はしもとしせい)さんというギター弾きがいます。
スッパバンドでも真黒毛ぼっくすでも私はこのひとがギター弾いてるとこみるのがとても好きだ。きっと(予想)メタリックな部分もオーガニックな部分も持っていて、職人のような風情だけど彼はアーティストなんじゃないかと(主観)思っている。そんなことを私が言わなくても職人というのはなべてアーティストで、両バンドともアーティストの集合体じゃないか、と思うのだけど。
そんな橋本さんはギターを弾いてるときの顔かなり精悍です。すっぱさんのほうをみて間合いをとる姿など森を愛する狩人のようじゃないか。
そーしていつもはバンドできくすっぱさんの曲をおふたりでアコースティックギターで演奏するのですがなんていうかたまたま電気じゃないだけでギターはギターなのだ、という感じの演奏でした。アンサンブル美しかった。スッパバンドのときは私はみなさんの弾いてる姿に終始夢中ですが、ふたりでのすっぱさんの曲はより、曲の盛り上がる部分とか、曲自体のうつくしさを楽しめました。


私は渚さんの唄はじろうさんのCDでしかきいたことがなかったので、なんかもう、すっごいなあ!と思いました、単純に。ただただ。「ぷかぷか」という曲をカヴァーしてうたう渚さんを横からみていてどうにもこうにもが押し寄せてきました。どうにもこうにもでなにもいうことないです。渚さん、ピアノもとってもよかったけど、いろんなおもちゃ楽器を使っていた。かなり効果的に。ああいうの、ついつい集めちゃうのかなー。渚さんとジョーさんは、ふたりがふたりでやる理由がちゃんとわかるようなおふたりのうたでした。



無善寺では指の皮をずるむけにして俺こんの曲を演奏するますださんがいたので、三村さんのアコースティックギターといっしょにグランドピアノを弾くますださんがとても新鮮でした。グランドピアノがあっても、あの三村さんのうたにシンセを合わせたますださんがいいなあと思ったのです。教会のオルガンみたいだったりとか。
ますださんは足でシンセを奏でたよ。ますださんならやりそうでできそうで意外には思われなさそうなのが残念ですが。さらにシンセを前に抱えてそのむこうのピアノも弾くという荒技もますださんらしくてよかったなあ。ますださんが鍵盤を弾くということには、高尚なまでのアーティスト魂、だけじゃなく、小学4年生の女の子が宿ってるような感じがします。ピアノを買ってもらって、先生の言う事なんかきかずに、朝から晩まで好きなように好きなだけ弾くわけ。うまくかけない、つまりますださんのような演奏家がそういう風情も持ってる事が感動的で、なんかやっぱ そういう部分がある演奏家って魅力的です。あるからこそか。だからまたどうにもこうにもでした。


それでさいごに思ったのは、
女性というのはやはり表現に優れているんだなあということでした
男性が劣っているというのではもちろんないんだけど、感情や感覚の表現を三人の女性の演奏とうたでばしばしと感じたのでした。
やあ、すごい面白かった。いちいち感激したー。
橋本さんてきっとすごく趣味がいいんだろうなあ。あんなTシャツを着ていても。いや、あのTシャツをあんなに何気なく着られるのはすごい。Tシャツのことはどうでもよくて、まだまだ橋本さんという演奏家が気になる。

0 件のコメント: