20080726

鳩山×尾林

  ペモンヒョは自分に与えられたものの価値をどこかで信じていながら、
  小さな水槽にそれを押し込めて外に出そうとはしませんでした。



予告しただけあって楽しくてしようがなかった。
テレビもへやの電気もつけっぱなしで寝てしまった。
なんにもなく眠ってしまった。まっくろの眠りでなにも覚えてなくて気持ちいい。
昨日いいたいことは二人に全部言ったようなそうでもないような
ビールのみまくりでしょーもなくなってたような気がするのは確か。
みんなひいてたかな・・・・・・・・恥ずかしいな
でも仕方ないよー
私となかやまさんはこの日を幾日も前から楽しみにしてたんだもんね。
そうそう。
毎日のように「楽しみだねー」と言い合っておりました。
楽しみな事が、いくつかある我々は幸せだと思う。



鳩山さん尾林くんに50分くれました。
いままでもツーマンはそうだったのかな。
鳩マンはなんかゆっくりできてリラックスしていられるから50分あっという間だ。
演奏する方は大変かもしれないけど、気負わずできる雰囲気なんじゃないかなー
まず鳩山浩二がオープニングアクトをするというのも既にアットホームです。
鳩山浩二とアットホームて言葉、似合わないような似合うような。



ひさしぶりのおりんぽしだ。
なんつうかひさしぶりすぎて、なんだっけ。どうだっけ。ほんとだっけ。って私は自分のことも信じ続ける事ができないだめなやつで、曲が進むごとにだんだんおりんぽしを思い出して、だんだん安心してきて、だんだん燃焼が始まりました。じぶんのなかのちりちりしたちいさい火種に勝手に燃料をどんどん放り込まれていくようだった。
尾林くんの曲はやはり素晴らしい。演奏と言葉、韻とメロディ、うたとギターが、追いかけ合って取っ組みあう球体の中で、無限に湧きい出る水とか、踏み入ったら戻れない深い森とか、むこうに見えても決して辿り着かない街とかが、私はまだ酔っ払ってるんでしょうか、たぶんそれがおりん星とゆう遊星なんだろなー。
演奏もさることながら、改めてリリックがすごい。目をみたら石になっちゃうぞ、っていううたとかー、博士のうたとかー、神話的だったり異次元だったり空想の世界があるうたの数々ですが、すべてそれは西東京エリアの日常で起こった事だというリアリティと逆にただ物語に気分を委ねられる夢の部分、相反するものが、そうです尾林くんという存在自体がいつでも極端に相反するものをどっちも持っていて、たまにどっちだかわかんなくなるけど、ほんとうは誰でもそうで、でもみんなその中和点のようなところで生きてるものだから、尾林くんにそのままの姿勢をみせられると戸惑ってしまうんだよね。そんなことを言うといったいこのおばやしとはどんな人なんだと思われてしまうかもしれないけど、人と接するにあたり彼はナイスガイです。
あと胸に「尾林星」って抜いてあるTシャツで電車に乗れる勇敢な青年です。そのアホさが全然いやらしくないというアーティストです。
ファンタスタスで演奏されてる曲も改めていいうただと思いました。3人の演奏をとったひとりの演奏、ではなくって、曲の核のよーなものがくっきりとする、尾林くんの演奏でした。



その(どのだか全くかけてないけど)あがりぐあいのまま鳩山浩二です。私となかやまさんの間では異様な盛り上がりをみせる鳩山マンスリーですので無条件なあがりぐあいです。鳩山マンスリーは一年以上続いている鳩山浩二のイベントなので鳩山浩二が蔓延しており、皆鳩山浩二を観にいくわけで、みんなして楽しむし、安心して鳩山浩二を堪能できるし、それに最近盛り上がってきてる感がありありです。これでコンスタントに面白いゲストが呼べればさらにあがってくるんだろうな。でも鳩山さんという人はテキトーなゲストでは満足できないよーなので(それはだいじなことだ)いなきゃいないでワンマンだっていいじゃんというかんじです。
そうだな、昨日も話ていたけど2,000円でドリンク付きという値段は、たしかに弾き語りふたりないしひとり観るには、新宿乗り換えも億劫な幡ヶ谷にまで行って、というのは出しにくいかもしれない。だけどそう、行ったらもう一杯ビールを頼んでもいいかと思えるイベントだと思う。
そういうふうに我々が盛り上がってしまうのは内輪になってしまうのか?でもライブというのはさ、たとえひとりで行っても演奏してるとき、演奏をみてるときはそれだけで既に繋がっているものだと私は思ってるので、そういうことよりも、鳩山浩二の演奏に触れる楽しさはもぐりこむ価値もあると思うし、やはり皆におすすめしたいイベントです。「鳩山浩二の演奏」をいちばん「観る事」が出来ると思うイベントです。まだまだもぐりこむキャパは残っているイベントなのでお試しいただきたい。

もうあれこれ言いたくないんだけど鳩山浩二のギター。しつこくてあつくるしくて気持ち悪いのは健在なのになぜかかなり夏らしかった。やはりうまく言えないけどオリジナルの名曲の数々と愛情あるカヴァー、鳩山浩二のギターと辛辣だけどとぼけているようなことばたち、やはり鳩山浩二のような演奏家はいない。
鳩山さんはものごとに厳しい。ストイックだしある意味ひねくれていると思う。頑固おやじみたいだったりする。それでもそのなかに柔らかいような部分が隠れてたりするし、鳩山さんはきちんとしているし、それを覗き観るのが、というか我々にはそっちしかほとんど見えてない気もするけど、そんな鳩山さんの音楽は、鳩山浩二の演奏そのままかなあと思う。なんか何度も同じことゆってるかもしれないけど。尾林くんとは同い年だそうだけど、ふたりの性格は真逆な感じがするなあ。でもなんとなく私はふたりの演奏に共通するものも感じたよ、こっそりと。私だけかもしれないけどそれでいいや。


そして偉そうな客として言えば、すごい演奏をするふたりはそれぞれにまだこれから課題があるとのだと思う。それは足りない部分というよりは、これからできること、意識することでさらに演奏家として研がれることがきっといろいろあると思う。のびしろというやつか。そーゆーのを彼らが掴んで行くところを、もしみていけるなら私は嬉しいんだけど。すごく楽しみなんだけど。
 
あとやはり「おりんぽし」って言い方は便利だなと思った。「尾林くんのソロ演奏」の名詞として。「鳩山浩二」っていうのも、私的に「鳩山さんの演奏」の名詞で。

それにしても。「竜歌」と「こけし」は贅沢でした。おふたりともどうもありがとう。

それにしても。初めて渋谷でみたのは土岐くんがゲストのときで、あれからわたしにとって鳩山マンスリーがこんなイベントになるとわ。

どうでしょうかこの競演。私だけかもしれないけど豪華でした。欲望のままにこれを書きました。鳩山さん尾林くんをよんでくれてありがとう。尾林くん鳩マンに出てくれてありがとう。またやってください。昨日はこけしとアロハ祭りだったなー。私は昨日ふたりの演奏で興奮したけど、なによりも安心していました。鳩山さんも尾林くんも私は逢うと妙に安心できるひとで、なかやまさんもしゅとうさんもいて、みんなと別れたあとでもその安心感があって、そのまま眠ってしまったのでした。
そして今日は、昨日の演奏のこと考えていたら一日が暮れ、
ぶらりとUFOへ行ったのでした。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

アロハオエ、すばらしかったですね!!  そして更新まってました これを読んで感動をふたたびかみしめるのです
あんなに楽しみにしててもそれ以上のものをくれるはとまんです。ふたりともかっこよかった 1メートルの距離できくこけし凄かった
ビールのうまい夜でした。飲み過ぎてわたしもひかれたかもしれません。
来月もたのしみ!

こっちゃん さんのコメント...

アロハー
アロハワスレター
タノスカッタタノスカッタデス

あんな夜はなかなかまた来ないだろうね。
しゅとうさんに伺いたいね、ひかれぐあいを。
ところで尾林くんのギターってシーガルだって知っていた?
おそろだねいいね